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捕食小説w(本編) [小説]

前から言っている小説「捕食者の館」の本編ですw
ざっと注意事項w

*人→人の捕食があります(今回は出て無いですが)
*男×男です
*まだまだ続きます(不定期連載?)
*中途半端な所で終わってます
*完全オリジナルです
*性的なエロはありません
*グロもありません
*一応ファンタジー(ぁ

今回の出演者(捕食者of被食者)
*キア君:主人公
*ブレク:狼男(今回は獣)
*ミミ:ミミック(扉)
でお送りいたします^^*
感想くれたら感涙しながら踊ります(ぇ

それでは続きからどうぞ!★★★★★★★

食べる物にも困らない

着る物にも困らない

僕が望めば何でも手に入る

無駄に広い家、無駄に広い庭

でも空しくて寂しい家庭
厳しくて冷たい教育係
仕事に出たきり一向に帰らない両親

ーー何も楽しくない

「こんな広い家歩くの疲れるだけだよ」
フワフワとした天然パーマの少年は自室へと向かう途中そう呟いた
「左様ですかキアお坊ちゃま、では自動歩行器でも・・」
側に付いていた年老いた執事は間を空けずに切り返す
「いらないよそんなの」
ハッキリとした強い口調で言い返すと執事は少し考える素振りをして
「それでは私めがお坊ちゃまを・・」と続けた
それを聞き少年の大きな瞳は執事を睨み付ける
「僕はもう10歳だぞ!!そんな子供じみたことしない!!」
小さく華奢な体に似合わない大きな声で叫ぶと執事の顔が若干曇りペコリと頭を下げた
「はっ失礼致しました・・ところで今日の予定ですが」
「適当に理由付けて休む、もしバラしたら今のこと父様に言い付けるからな!」
「分かりました・・それでは自室でごゆっくりと」
そう言って会釈をするとキアとは反対の方向へ歩き出した
(どいつもこいつも煩いんだよ・・僕は自分のしたいようにする)
長い廊下を歩き一つの扉の前で止まる
自分より一回りも二回りも大きい扉の横にある機械にカードを通すと
ギギギと音を立ててゆっくりと開く
クラシックなスタイルでコーディネートされた部屋に足を踏み入れ
そのまま大きな天蓋つきダブルベッドへとダイブする
体が埋まってしまうほど柔らかな布団に包まれながらふと思いにふける
(毎日同じことの繰り返し・・刺激の無い生活・・)
ごろんと体を仰向けにすると天蓋の美しい模様が目に映る
(お父様とお母様はいつお帰りになるんだろうか・・)
体を起こすと窓へと駆け寄る
(僕に何かあれば帰ってきてくれるのかな?)
「・・・あっ」
窓辺においてあった両親への手紙が風に飛ばされ庭へ
「飛んで行っちゃった・・爺を」
ふと自分がしようとしたことが不思議に思えた
「あんなに近くにあるのにわざわざ爺を呼ぶ必要は無いよね・・」
そう言うと靴を履き窓辺に足を掛けひょいと庭へと降り立つ
「勝手に外出ると怒られるし早く取って帰ろう」
数メートル先に落ちた手紙へと歩みを進めると1メートルほど手前で
何かが動いているのに気が付いた
「犬?」
見た目はそれらしい姿ではあったが
どうにも今まで見てきた犬とは体型があまりにも違っていた
「あ、手紙・・」
ちょうどその犬らしき動物がいる場所に手紙は落ちている
クンクンと鼻をひくつかせて犬らしきものはその匂いを嗅いでいた
近付けないでしばらく立ち尽くしていると、その生き物と目が合った
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
しばらく無言が続くと犬らしきものは手紙を咥え
キアの元へと歩み寄り、その目の前で手紙を置いた
「へっ?持ってきてくれたの?」
「・・・・・・・・。」
鳴く事も無く犬らしきものはキアの匂いを嗅ぎ始める
「お前、新しくここに来たのか?野良じゃ無いよね?」
艶やかな黒い毛にそっと触れるとふんわりと暖かくフカフカとしていた
「すっごく綺麗・・それに暖かいね」
すっかり気に入り撫でていると、急に大きな舌が顔を舐め出した
「ひゃぁ!くすぐったい・・顔はやめ・・あふぁ」
犬らしきものは気にする事無くベロベロと嘗め回す
「分かった分かった、お前お腹空いてるんだな?今から餌を・・」
「餌なら・・見つけた」
唐突に聞こえた低い声に驚いていると目の前の犬らしきものに押し倒された
「痛っ・・何?何が起こって・・」
「近くにこんな良い獲物がいるとはな・・皆が喜ぶ」
「ひっ!!今お前喋って!?それに獲物って・・」
「無論、お前のことだ」

ーーーーガバァ

大きく開いた口
それは小さな子であれば一飲みにできそうなほど大きく
奥には底知れない闇が広がっていた

「や・・・やめ・・」

初めて見るその空間に恐怖を覚え体中が小刻みに震える
息が早く苦しくなり、下半身にじんわりと生暖かさが広がる
逃げ出すことも抗うこともできずその闇は少年を包み込む

ーーーガブッ

大きな口が頭をすっぽりと咥え込んだ
足が辛うじて動くがバタバタと
動かせば動かすほど潤滑油のようにぬめった口内
そして喉へと引きずり込まれる

ーーズル・・ズル

唾液と自分が擦れ合う音が聞こえてはどうしようもない嫌悪感を覚え
背筋を寒気が何度も行ったり来たり・・
今まで清潔な環境で育ってきたキアにはあまりにも過酷だった
しかしそこは口内、唾液から逃れる術など存在しない
今までのプライドと初めてで不思議な気分がゴチャゴチャになり
そこでフッと気を失った

抗うことを止めた獲物はゆっくりとその時を待つ
口が持ち上がり体制が傾くと重力に従いキアの体は奥へと送り込まれる


ーーーーゴクン


外から見ても分かるその膨らみはやがて腹の方へと送られる
ゲフゥと大きくゲップすると大きな赤い舌で
獲物の味を再認識するようにべろりと口元を舐める

「ふぅ・・ご馳走様、こんな立派な獲物は久しぶりだな・・さて」

少しボテった腹にも関わらず大きな体躯の黒き狼はその力強い足で地面を蹴り宙へと舞い上がる
隣の屋根へと飛び乗り、また次の屋根へと軽々と走り抜ける
あっちへ行ったりこっちへ行ったりしながらやがて街に人気が少なくなってくると
一軒の屋敷の前へ飛び降りるそこはとても大きく立派な屋敷で
よほどの地主か大金持ちが住んでいたのだろうと思わせる佇まいであった
ただその外観はとても美しいとは言えない物で
所々ヒビ割れたりツタがびっしりと張り巡り
火事でもあったのか所々煤けていた
その屋敷の大きな鉄格子の門は折れ曲がり容易に外部からの進入を許す
狼はその門をヒョイと飛び越え屋敷の扉の前へ

「ブレクだ、ここを開けてくれ」

そう扉に向かって喋りかけると扉が波打ち中央に瞼のようなものが現れた
それがゆっくりと開くと大きな目玉が一つ狼を見つめる
3秒ほど見つめ続けるとやがて引っ込み今度は変わりに大きな口が浮き上がると

「キヒヒヒヒ、本物かどうか確かめてやるよ」

嫌らしい笑みを見せ、大きな紫の舌を狼へと巻き付かせる

「うっ・・見ただけで分かるだろミミ、何で毎回普通に入れないんだ」
「偽者かもしれないだろぉ?オレは自分の舌を一番信じているんでねぇ」
「とか言って・・味見したいだけなんだろうが全く・・」
「うんうん、この味この味w合格だよブレク」

そう言うと狼、ブレクを口内に引き寄せ飲み込む
ただ飲み込まれた先に出てきた場所は大きな玄関で
ゴロゴロと転がって出てきたブレクはミミの体液でじっとりと濡れていた
「ったく・・」
ハァと大きく溜息を漏らすと全身を震わせ体液を振るい落とす

★★★★★★★
「あとがき」

本当にスミマセンこんな中途半端で><;;
最近イラストばっかり描いていたから鈍ってないか心配OTL
一応本業はこっちです、よ)(ぇ
それにしても初っ端から絵で描いてない人ばっかり出してスミマセン><
文章考えている最中に生まれてくるものだから・・;;

まぁそんな事は置いといて・・早速主人公食われてますww
これはそういう小説です、ええもうこれでもかと言うくらい主人公が食われまs(
本当に食うか食われるかの世界(ちょっと違う(そこまで修羅場ではない
次回は前のラクガキに描いたウォルドとかそこら辺の面子が出てくると思います^^;
どうなるかは次回をお楽しみに!!
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ケイル

ミミに萌えました~
1つ目といい紫の舌といい、妖怪じみてて素敵ですw
こんなドアがほしいw
by ケイル (2009-03-01 20:50) 

魔天使

おおお!ケイルさんミミ気に入ってくれて有難う御座います><*
突発で考えたキャラなので内心ドキドキしていたのでそう言って頂けると嬉しいです!!
確かにミミは妖怪っぽいですねwwww
ミミは館そのものが体でしてw中に入る=ミミに食われるみたいなw(ぁ
私も我が家がミミだったら無理やりにでも口の方から入りまs超欲しいです(オイ
ケイルさんコメント有難う御座いました!!^^*ノシ


by 魔天使 (2009-03-01 23:31) 

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